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    ◇◇◇

 

 約束をした。

 決して、嘘をつかないと言う約束。

 お前に偽りは言わない。

 どんなに真実がい時でも、それがお前とオレを傷つけても、決してごまかしをしない。

 そうしなきゃお前、オレを、信じないだろう?

 

 






 

 狐原の家は六人家族だった。

 兄弟四人に母と、父。

 最も父親は家族の勘定に入れて良いか常に危ぶまれるようなもので、住んでいた都営住宅で寝泊まりした回数など一年の半分もない。

 都営住宅は狭くはなかったが、兄弟四人が全員男という環境で十分空間が足りる家などそうそうないだろう。 

 よく喧嘩もした。

 けれど家の中で喧嘩になると、大抵は母親の一喝で外に放り出される。床が抜けるから外でやんなさい、といって蹴り出されるはめになるのだ。

 遅くまで働きに行っている母親の代わりは、当然長男の狐原が務めることになった。

 ろくでなしの父親のせいで時折降ってくる災難、いつも悪いわねと言いながら少し疲れた顔をする母親、環境のせいにしてあっさり

グレる弟達の持ち込む面倒、そんなものをめまぐるしい日々の中で精一杯にいていたと思う。

 小学校の時からの親友とは高校に上がり学校が別になっても離れなかったし、成績は特に塾通いをして勉強をせずともそこそこの所まではいけた。

 自分の人生には大変なことも多いが、それはそれで乗り越えていけるからこそやってくるのだ、とほとんど達観していた可愛くない子供だったが、要するに当時の自分は大抵の子供達よりほんの少し賢しいだけで、そしてその事に多少驕っていたのだと思う。 

 自信と驕りはまったく別のものだ。

 それを思い知らされる出来事は高校時代の最初の一年間にあった。

 そこで出会った男が、狐原のすべてを変えてしまった。
















 

 激しい雨の日だった。

 まだ冬の冷たさを残した混じりの雨は春雷を呼び、雨のわりに奇妙に薄明るい空には時折蒼い光が走った。

 卒業式まで後数日。

 めまぐるしい出来事があった高校生活をあとほんの少しで終える日。早春の梅の香りが凍えた空気をようやく綻びさせる、そんな頃のこと。

 少し遠回りをして、学校の近くを流れる川の土手を狐原はゆっくりと歩いていた。この氷雨では濡れていこうと言うわけには行かなかったが、雨の風情は好きだ。

 ゆったりとした河面に何万の水紋を造って消えていく雨粒を眺めながら歩いていた狐原の眼に、不意に向かう先に立っていた人影が映る。

 随分と背の高い男だった。

 傘も差さず、土手の上に敷かれた歩道の脇に立っている。

 近づくにつれ、徐々に狐原の足取りは鈍くなった。

 まさか、という気持ちがじわじわと湧く。

「よぅ。祐一」

 聞き慣れた声に名を呼ばれて、ついに足が止まる。

 彼が高校を出て二年が過ぎ、その間会ったことは一度もない。

 彼と自分の間にあったものはきちんと形を整える前に消えて無くなり、それは酷く淋しいことだったけれど同時に安堵も覚えた。

 それどころではなくなった事もある。

 日々の忙しさに取り紛れて、そうして薄くなり、儚くなる思い出だとばかり思っていたのに。

「………鴻也」

 尖った歯を見せて、荒々しく男が笑う。

 二年前に別れたときよりさらに精悍になり、余計なものが削ぎ落とされ、血と暴力に慣れた顔だった。

「なにぼうっとしてやがる。オレに会えて嬉しくねぇのかよ」

「………今更なに言ってる」

「いまさら?」

「嬉しいもくそもあるか。二度と現れないと思ってた」

「………ふん」

 眉を顰めて、鴻也が何とも言えない顔をする。

 二十歳をようやく越えた歳には到底見えない男臭い色気を漂わせた顔は、どんな微妙な表情でもそれなりの絵になった。

「なんの用だ?」

「用……?そうさな。取り敢えずお前に、てみやげだ」

「なに……」

 鴻也が片手を上げて合図をする。

 土手の下に止められていた黒い車から、数人の男達が上がってきた。

「オレの部下だ。ちったぁ偉くなったんだぜ」

「……そうか」

 おめでとう、と言うべきか。

 暫し考え、けれど狐原の中でその出世は決して褒められるような事ではなかったので結局止める。

 鴻也がつまらなさそうな顔をしたのが印象的だった。

 学生時代から、なにかと騒ぎを起こしては狐原に見せつけようとする男で、狐原がおざなりな褒め言葉を口にするとやけに得意げな顔をしたものだ。

 その癖がまだ抜けてないのか、と思うと不意におかしくなる。

 ふと狐原が顔をほころばせると、鴻也もにやりと笑った。

「笑ったな」

「そうか?」

 石段を登る男達が間近まで来て、不意に気付く。両脇の二人の男は、真ん中にいる男を支えているのだ。

 それどころか、まるで引きずるように。

「おい、鴻也……」

 言いかけて息を呑む。

 連れてこられた男が誰だか、はっきりとわかったので。

「鴻也!」

「ほら、お前に手みやげだ。祐一。ようやく見つけてきたんだぜ」

 自慢げな口調で鴻也がそう言って、まるで大層な獲物ででもあるかのように男を示す。狐原はくらりと目眩を覚えた。

 1年半ほど前に失踪した父親は、げっそりと窶れ、顔色も悪く、顔にはくっきりと痣が浮いている。

 そしてその虚ろな眼。

 だらしなく開いた口から覗く歯はぼろぼろだった。

「………親父」

「…………うぁ…?ゆ、ゆういち……?」

「まだ……続けてるのか」

 呻くように言った。

 まだ生きているとは思っていなかったが、生きているのならば止めているのではないかという微かな期待もあった。

 麻薬と言うのは、こんなに長く命を繋げるものなのだろうか。

 覚醒剤に手を出して多額の借金を作り、それを家族に押しつけたまま父親が失踪して一年。

 思わず狐原はぎりりと掌に爪を立てた。

「大阪にいやがったぜ。最近じゃすっかりLSDのお世話になって、売人の真似事もしてたそうだ」

「…………」

 きりきりと狐原が掌に爪を立てていることに気付いたらしく、鴻也が手を取って拳を解こうとする。

 子供にするように軽く揺さぶられて、ふと力が緩んだ。

 もう酷く遠いもののように思っていた一度は馴染んだ肌が、瞬く間にすぐ間近に戻ってきた事にも狐原は気付かなかった。

 ただ眼を見開いて、目の前の男をめ付ける。

「おっかねぇ。オレなら、死んじまうな」

 鴻也が戯けて、ぽんぽんと狐原の背を叩く。

「さ、どうする?祐一」

「………どう?」

「そうさ。石抱かせて沈めるか?それとも火で炙るか?このまま生かしといても借金返済の役にゃあたたねぇからなぁ。ヤクでぼろぼろになっちまっちゃ内臓も売れねぇし、マグロ船に放り込むことも出来ねぇ。保険もいまさらかけられねぇし」

「………なに」

 鴻也の言うことが全然理解できなくて、狐原は首を傾げる。

 言葉はわかっているけれど、それを理解しようとする意識は今はすべて父親の様子に向いていた。

「ゆ、ゆういち……ゆういち」

 哀れな様子の父親が、掠れた声で狐原を呼ぶ。まだ意識がある、と言うことが不思議だった。

「た、たすけて……助けてくれ」

 まだ命が惜しいと言うことも。

「呼ぶんじゃねぇよ。その名前で呼んで良いのは、こいつの家族とオレだけだ」

 不機嫌な顔をした鴻也が顎をしゃくり、左側に立っていた男が父親に猿ぐつわを噛ませる。

 それを微動だにしないで狐原は見ていた。

 鴻也が連れていけ、と言い、男達は父親を引きずって階段を降っていく。

 思わず後を追おうとして一歩踏み出し、肩に置かれた鴻也の手に阻まれた。

「殺して鬱憤晴らすくらいしか役にたたねぇだろ。祐一、お前の好きなようにしてやるよ」

「好きな……ように?」

「そうさ。さっきも言ったとおり、石抱かせて生きたまんま沈めてやっても良いし、ガソリンかけて焼くのも良いぜ。うんと長く苦しむ毒でも用意するか?」

 楽しげに問われて、狐原はゆるゆると頭を振る。

「うん?もちっと凝った方法がいいのか?」

「………しなくていい」

「なんだって?」

「いい、と言ったんだ……鴻也」

 こんな時思い知る。

 鴻也の中にある倫理は自分のものと違う。

 高校一年の時幾度も感じた軋轢をこれ以上ないほどに見せつけられて、狐原は血の気の引く感覚に眼を閉じた。

 鴻也の中にあるその食い違ったモラルを、あの一年の間、狐原は嫌うことも憎むこともれることも出来なかった。

 ただ哀しかっただけだ。

「……鴻也。……殺さなくて、いい」

 自分と鴻也のどちらが正しいのかなどわからない。

 そもそも、正道などというものがそこに存在するのかすら。

「なんだと?お前のために捕まえてきたんだぜ、祐一。復讐しねぇのかよ。あいつが、憎くないのか?」

「憎いさ」

 どれだけの辛酸を狐原自身が、そしてその家族が舐めてきたか。ふと気付いて、狐原は鴻也を見る。

 猛々しい色を浮かべるその眼を見て、お前、と言った。

「……なんで知ってるんだ」

「なにを?」

「オレの親父の失踪と……その後のことだ」

「そりゃ、見てたからな」

 なんでもないことのようにあっさりと鴻也は言う。

「この二年、定期的に見張らせてたんだ。その時々で違うとこに頼んでたから、気付かなかったろう」

「……興信所か?」

「ああ。ほかにも、色々な。明里にも聞いてたしよ。親父の眼を盗むのに苦労したぜ」

 じわりと凶暴な感情が胸の奥で渦巻いて、狐原は肩に乗った鴻也の手を払い落とした。

「おっと。どうした?」

「………親父は帰してくれ。後はオレがやる」

「素人が手出したら、証拠が残るだろ。オレに任せろよ、骨一つ残さず消してやるから」

「鴻也。何度言ったらわかる、殺したりはしない」

「……なんでだ」

 見る見る鴻也の顔が険しくなる。

「憎いんだろう?ぶっ殺してやりゃいいじゃねぇか。そうすりゃ、面倒くさいしがらみが消えるぜ。気だって晴れる」

「………本当にそう思うのか?」

「もちろんだ」

「…………想像してみろよ。お前のその手で、父親を殺して、それでほんとうに自由になれると、思ってるのか?」

「なれるさ」

 獣のように猛々しく男が笑う。

 機会がないからしないだけだと、言外にそう言う男の眼の中で稲妻のような憎悪が閃く。

 折悪しく、雨が強くなる。

 遠雷が徐々に近づく。

 それが彼の真実なのか、それとも現実になってからしか嘘と知れない嘘なのか狐原にはわからない。

「………たとえそうだとしても。オレは殺さない、鴻也」

「なんでだ!?」

「痛…ッ」

 手加減の無い力で鴻也が腕を掴む。

 ぎりぎりと食い込む指の力に顔を顰めて、けれど臆せずにそのる眼を睨み返した。

「ぶっ殺してやりてぇと思うだろう!死んでくれりゃどんなに良いかって思ったことがないとは言わせねぇぞ!」

「そうだな。そう思ったことはある」

「なら」

「それでも、殺したいとは、思わない」

「………臆病だな。そんなに、テメェの手を血で汚すのが怖いのか」

 嘲って鴻也が笑う。

 違う、と狐原は首を振った。

 そんな事ではない。あの男を殺して、証拠を隠滅して、それで自分と家族の切なさが終わるのなら狐原は躊躇いなく手を下すだろう。

 けれどそうしてしまえば、二度と戻らないものがある。

 壊れるものがある。

「死んだら全部そこで終わるからだ」

「なに?」

「親父の苦しみも、痛みも、弱さも。………遠いどこかで勝手にのたれ死んでくれるなら、それもいいとオレだって思ってたさ。けどオレが選べるなら、オレは親父を麻薬の更正院に放り込む」

「………回復するとは思えねぇぞ」

「回復しても、しなくてもだ。親父は、命の続く限り、オレ達に償ってもらう。それは死でじゃない」

 自分達が、かつて家族だったということ、そして今もなお家族で在り続けているということを守るために。

 わかるか?

 ゆっくりと、一言ずつ区切るように、鴻也に問う。

 自分がどれほど無情なことを言っているのか狐原には良く分かっていた。

 死を救いだと思える状況というものが、この世には存在する。

「オレが言ってるのはな、鴻也。……お前より、よっぽど酷いことなんだよ」

「……………」

 黙ったまま狐原を見ていた鴻也の手が、不意に力をこめる。

「…ッ」

 稲妻が走り、空を裂くような雷が頭上で鳴った。

 途端に冷たい雨が全身を打つ。

 黒いこうもり傘は土手を転げ落ちていった。

「ちょ…ッ!よせ、鴻也ッ!お、お前とこう言うことをする気は……ッ」

 もう無い、と言うより先に声も出せないほど強く抱きしめられた。

 肩越しに見た空はいつの間にか暗さを増し、ちかちかと不穏な光が時折雲を瞬かせる。

「…っ、こ、鴻也……ッ」

「お前が欲しい。祐一」

「なッ、なに言って……」

「お前が欲しいんだ。祐一」

 低い声にこめられた激情に、思わず震える。

 全身を濡らしていく雨の冷たさも気にならず、狐原は耳元で囁く男の言葉を聞いた。

「お前が望むんなら、なんでもしてやる。父親は、言うとおり更正院に放り込んでやろう。借金は全部肩代わりしてやる。家でも何でも買ってやるし、弟連中の学費を全額出してやってもいい。祐一、その代わり、お前はオレのモノだ」

「…ッ勝手なことを…ッ!!」

 ぶん殴ってやろうかと身を捩って離れようとする。

 抵抗を無理矢理ねじ伏せる男の力が首の後ろを捉えて、唇が重なった。

「……ッ」

 強く歯を立てても離れようとしない。

 やがて両方の口の中にじわりと血の味が滲んだ。

「……ふざけンなっ!鴻也!!」

「ふざけてねぇよ!!」

 微塵も揺るがない、男の声。

 その中に隠しようもない狂気の色が滲んだ気がして、狐原は思わず抵抗を止める。

 ぐい、と髪を引いて仰向かせ、鴻也が狐原の眼を焦点が怪しくなるほど間近で覗き込む。

「祐一。お前がオレのモンにならねぇって言うなら、全部滅茶苦茶にしてやる。お前の家族も、お前の大事なものも」

「………な、にを」

「オレは本気だ。借金は、まだ半分方残ってんだろう。債権をオレが買い取るなんざ、簡単なことなんだぜ」

 荒々しく、凶暴な笑みを鴻也が浮かべる。

 見慣れたはずの笑みは、けれど二年離れていた間に知らない男のもののようになっていた。

 ブレーキを持たない男の、ささやかではあるけれど戒めのようなものになろうと思った日を、不意に狐原は思い出す。

 あの子を頼むわね、と言われたあの日。

 あれ以来会うことの無かった彼女は本格的な夏を迎える前に世を去ったと聞いた。

 そして残された子供は、鴻也が養女にしたのだと。

 交流の無くなった狐原と兄を心配した明里が、折に触れ教えてくれた話だ。

「………どうして、オレなんだ」

『ねぇ。鴻也をお願いね』

 まるで昨日聴いたようにはっきりと、彼女の声が耳に返る。

 あの日、本当に怖ろしかったものが、彼女がもうすぐ去ってしまうと言う厳然たる事実だったことが今は分かる。

 けれどその言葉の理由は知れない。

 ずっと、わからないままだ。

『いいえ。駄目なのよ、あなたでなくちゃ』

  鴻也の周りにはたくさんの者がいるだろう。

 美しい者も、強い者も。狐原より余程賢しい者も、狡猾な者も、力を持つ者も。

 今はただの一介の学生で、これから自分の力で人生というものを造っていかなければいけない狐原に、一人の男を負うのは重すぎる。

 そして求められる価値があるとも思えない。

「どうして、オレなんだ。鴻也。いるだろう、他にいくらでも」

「何言ってンだ。祐一」

 けれど鴻也はそう言って笑った。

 両腕に狐原を囲い、その肩に顔を伏せて、くつくつと肩を振るわせて。二人ともしとどに濡れそぼっているのに、触れ合った肌だけが熱い。

「祐一」

「………鴻也……」

 男の腕の中で、その肩越しに、狐原は眼前に広がるこの世のものとも思われない景色を見ていた。

 見慣れたそれがそんな風に見えたのは、この男の言うことがあまりにも現実離れしていてだったからだろう。

 獅子が猫を求めるようなものだ。

 笑えばいいのか、泣けばいいのか、怒ればいいのか良く分からなくなる。

 叫び出したいような苦痛は喉の奥に詰まって、ずきずきと頭が痛んだ。

 ただ別のもののような顔を見せる風景を睨む。

 けれどその後何年、何十年経っても、狐原の中に一枚の絵のように鮮明に残ったのは、その時鴻也の腕の中で肩越しに見た光景だった。

 ざんざんと降る雨が河面に小さな波を何万と造る。

 曇天は鈍色にちかちかと光り、灰色と白の大理石で彫られた彫刻のような雲を浮かび上がらせる。

 空を走るしく美しい光が、そのすべてを照らし出した。

「お前だけだ」

「………」

「お前だけだ。………祐一、お前だけが、オレに、本当のことしか言わない」

「…………鴻也」

 震える肩。

 震える声。

 じわりと熱いものが狐原の制服の肩に沁みる。

「お前の言葉だけが、信じられる。祐一」 

 頼む、とか細い声。

「頼む。頼む、祐一。オレのモノになってくれ。お前の言うことなら耳を傾ける。信用する。お前の人生を、オレにくれよ」

 一体それはどんな信頼だというのか。どれほど重いものを狐原に背負わせるのか、わかっているのか。

 

 お前を、愛してるんだ。

 

 その愛は、執着と呼ぶんじゃないのか、鴻也。

 その両手を上げることもしないまま、狐原はゆっくりと眼を閉じる。眼裏には自分を絡め取った男の激情のように激しい、蒼い光が、いつまでも踊っていた。

 

 

 














 

 その晩、鴻也は無理矢理自分のマンションに連れ帰った狐原をいつまでも離さなかった。

 散々貪られ、疲れきった身体で、けれど眠ることも出来ずに狐原は静かに暗い天井を見上げていた。

 傍らに男の呼吸を聴きながら。

 暗闇の中で、いくつかの覚悟を決める頃には、カーテンの向こうに白々とした夜明けがやってきていた。

 






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